こんにちは。

Nikon Zfを買ってから、1年くらいが経ちました。

私にとってZfは最高のカメラなのですが、1年前の私は、Zfの「あること」が気になって購入を躊躇っていました。

「あること」とは、2450万画素という画素数です。

「今の時代で2450万画素は少し少ないような、、」Zfを買う前はそんなことを気にしていましたが、使ってみた結果それほど気にならなかったので、同じような悩みを抱える人のために向けてブログを書いてみようと思います。

初めて買ったカメラは1420万画素だった

15年前は1600万画素くらいが主流

Zfとはちょっと関係ない話になりますが、私が初めてカメラを買ったのは15年ほど前(2010年)です。

当時はまだミラーレスではない一眼レフカメラ(大きくて黒いやつ)が主流でしたが、私はその中でSONYのNEX-5というカメラ(ミラーレス)を買いました。

大学生になりなんとなくカメラが欲しくなった当時の私は、一眼レフとコンデジとの違いすらもわからず、ヤマダ電機の店員さんに勧められるがままNEX-5を買って帰りました。

15年前の私はNEX-5を全くと言っていいほど使いこなせませんでしたが、それも含めて思い出のカメラです。

ネットで調べてみると、NEX-5の画素数は1420万画素らしい(持っていたもののそこまでは覚えてなかった)。

最近のカメラと比べると、かなり控えめなスペックです。

同じように2010年頃に販売されていたカメラを調べても、キヤノンのEOS 5D MarkII(2110万画素)が2000万画素を超えているだけで、基本的には1600万画素前後のカメラが主流だったようです。

画素数のインフレが進む現代(1億画素も登場)

15年前と比べると、最近のカメラはどんどん高画素化が進んでいるように思います。

私がメインで使っているSONYのα7IVは3300万画素、サブで使うα7RIIIは4240万画素もあります。FUJIFILMのX-T5も持っていますが、こちらはAPS-Cセンサーで4020万画素。

あのライカも、M11で6000万画素のセンサーを搭載してきています。少し特殊なカメラですが、FUJIFILMのGFX100という機種には1億200万画素のセンサーが載っていたりします。

今現在でもAPS-C機であれば2000万クラスの画素数のカメラは数多くありますが、フルサイズとなると基本的には3000万画素を超える機種が多いです。

カメラの画素数のインフレは、カメラ的な技術の進歩もありますが、それ以上に時代から求められてた結果なのだと思います。

15年前(1600万画素くらいのセンサーで十分だった頃)は、まだスマホを持っている人が珍しかったりした時代でした。

その後、スマホが普及して人々が画面を見ている時間が増えたり、スマホやPCのディスプレイがどんどん綺麗になったりして、自然と高画素のカメラが求められるようになったんだろうなと思います。

画素数のインフレが進む時代で2450万画素のZfを買った理由

フルサイズのカメラが4000万だったり6000万だったりの画素数を搭載してきている中で、2450万画素のZfを選ぶのは、正直なところ勇気がいる買い物でした。

Zfはフルサイズ機なので当然ながら結構な金額ですし(約30万円)、例えばあと数万円プラスすれば、NikonだとZ7II(ちなみに4575万画素)が買えたりします。

「試しに買ってみよう」なんてレベルの買い物ではありません。迷いに迷いに迷いました。

それでも私はZfを買いました。

理由はシンプルに「見た目」です。

Zfのビジュアルが気に入ってしまった私は、画素数のことには目を瞑ってZfを購入したのです。

一年間使ってみて2450万画素のZfはどうだったか?

迷いに迷いに迷って買ったNikon Zfを一年間使ってみて、どうだったか。

Zfは「見た目」だけでなく、カメラ(写真機)としてもものすごく優秀です。

Zfで何枚も写真を撮っていて、画素数の多い少ないなんて全く気になりませんでした。迷っていた時間がもったいないくらいです。

Nikon Zfのデザインは全てを超えてくる

何度も書きますがNikon Zfを購入した理由はその見た目で、ミラーレスカメラの中でもかなりおしゃれなビジュアルをしていると思います。

Zfが気になる人の99%は、Zfのビジュアルに惹かれているはずです。

おしゃれじゃないですか?

Zfはグリップを握るだけでやる気と幸福感が湧いてくる魔法のカメラです。

Zfを手に入れてから、「やっぱりカメラの見た目ってものすごく大事だな」とつくづく感じます。

個人的な感覚かも知れませんが、カメラの見た目がおしゃれだと、カメラを持ち出す機会が格段に増えます。

普通のカメラは「①写真を撮ろう」という動機で家から持ち出すと思いますが、カメラ自体がおしゃれだと、①の動機に加えて「②このカメラを身につけて歩きたい」というモチベーションが生まれます。

①と②の2つのモチベーションがあることで、カメラを持ち出す回数がこれまでよりかなり増えました。

カメラを持ち出す回数が増えるので、当然ながら撮る写真も増えます。

普段何気なく歩いていた場所でも、Zfを首から下げて歩くと、「こんな景色があったのか」と写真を撮ることがよくあります。

やっぱり、カメラは持ち出してこそ価値があります。

そういった意味では、細かいスペックどうこうは気にせず、「好きだ」と感じるカメラを選ぶのは全然間違っていないと思います。

むしろ推奨したいカメラの選び方です。

Zfの写真はものすごく綺麗

Zfはカメラ(写真機)としても非常に優秀と書きましたが、Nikon ZfとNIKKOR Z 40mm F2(SE)で撮った写真を載せてみます。

Z40mmF2(SE)がいいレンズというのもあるかも知れませんが、Zfは色が非常に綺麗に出る印象です。

私の写真の腕の良し悪しは置いておいて、Zfを使っていて「画素数」が気になることはありません。

拡大して目を凝らせば多少ピクセルが荒いのかも知れませんが、私の場合は写真をそんな風に拡大して見ることはありません。

「遠くのものを撮る」とか「等倍に拡大して写真を扱う」などの明確な目的がある人は、Zfではなく高画素機を選んだ方が無難かも知れません。

写真の良し悪しは、画素数とは全く関係ない

上にも書きましたが、私はZf(2450万画素)の他にSONY α7RIII(4240万画素)も持っています。

この2つのカメラは画素数が倍くらい違いますが、「画素数」で写真の良し悪しを比べたことはありません。

Zfで撮った写真の方がいいと感じることもあれば、α7RIIIの写真のほうがいいと感じることも多々あります。

私にとって写真の良し悪しって、画素数みたいな機材のスペックでどうこうなるものはありませんでした。たぶんほとんどの人にとってもそうだと思います(一部のプロを除いて)。

どんなものが写っているのか。

いつ撮ったのか。

何を伝えたいのか。

「良い」と感じる写真って、その辺がビシビシ伝わる写真な気がします。

カメラのスペックで写真の良し悪しが決まるのであれば、フィルム時代の写真が評価されることはないはずです。

そんなことはなくて、古いカメラやフィルムで撮った写真でも、いい写真は数え切れないくらいあります。

「写真はカメラやレンズのスペックではない」ということに、Zfに教えてもらいました。

画素数なんて気にしなくていいと思う。Zfを買おう。

「Zfが気になるけど画素数が少なくて不安」という人に向けて背中を押すような文章になりました。

Nikon Zfに限らず、「どのカメラを買おうか」と迷っている時には、カタログ上のスペックがどうしても気になってしまうものです。

特に画素数は「数字」で簡単に比較できてしまうので、「画素数が多いカメラのほうがいいのでは」といった迷いが生まれがちです。

ですが、Zfを買って大丈夫です。

2450万画素でも全然問題ありませんし、Zfはものすごく綺麗な色を出すので、Zfを買っても後悔することはない(少ない)と思います。

そもそもZfの最大の魅力はデザインですからね。

Zfのビジュアルに惹かれたのでしょう?他のカメラで満足できるんですか?

「Zfっていいな」と感じた時点で、Zfのデザインに魅了されているということです。

そうなれば、多少スペックが高い他のカメラ(Z7IIやZ8あたり?)を買っても、「やっぱり見た目はZfのほうが、、」とZfのことが一生気になり続けるという悲劇になりかねません。

妥協してカタログ上のスペックが高いカメラを買うよりも、「好きだ」と思えるカメラを買う方が、ずっとずっと何倍も幸せになれます(体験談)。

毎日でもカメラを持ち出したくなるし、撮った写真にも自然に愛着が湧いてきます。

カメラは持ち出してなんぼです。Zfを買って、毎日持ち出して、たくさん写真を撮ってください。