こんにちは、あらまきです。

カメラを購入する理由は人それぞれありますが、重要視する機能やポイントは、被写体によって違ってきます。

私の個人的な意見ですが、子供を撮るためにカメラを購入する人は、絶対にオートフォーカス性能を重視したほうがいいと思います。

子供を撮るためのカメラで重要なこと

子供が産まれたりすると、良いカメラが欲しくなるものです。

私もその一人で、子供が産まれたのをきっかけに、写真・カメラという趣味にどっぷり浸かってしまいました。

iPhoneやスマートフォンでも十分に綺麗な写真は撮れますが、最新のミラーレスで撮影するほうが、何倍も雰囲気のある写真が撮れます。

子供を理由に「カメラを買おう!」と決心しても、世の中には多くの種類のカメラが売られています。現行のミラーレスカメラだけでも何十種類もあります。

たくさんの種類の中から自分が購入するカメラを選ぶのは、カメラに詳しくても詳しくなくても非常に難しいです。

最新のミラーレスカメラはどのメーカーも素晴らしいものを出してきているので、選ぶのが余計に難しくなってたります。

また、ミラーレスではない一眼レフカメラでも、まだまだ現役で使えるモデルはいくつもあります。

こんな感じで、カメラ選びはどんどん難しくなってきます。

カメラを選ぶ基準としては、一般的には次のようなもの挙がると思います。

  • 値段
  • 見た目
  • メーカー
  • 画質

この中でも、値段と画質は、多くの人に重要視されている気がします。

最近のミラーレスカメラは高いので、少しでもコスパの良いカメラにしたいと思うのは当然です。

また、画質も重視されるポイントです。せっかくiPhoneじゃなくてミラーレスカメラで子供の写真を撮ろうとしてるんですから。できるだけ綺麗な写真にしたいというのは当然です。

カメラを選ぶ要素はいくつもありますが、子供のためにカメラを買う人に私は言いたい。

「子供を撮るのであれば、オートフォーカスが速いカメラを選んでください」と。

なぜAF(オートフォーカス)が重要なのか

これは私の経験ですが、子供の写真を(綺麗に)撮りたいのであれば、AFの性能(速さや正確さ)だけは絶対に妥協しない方がいいです。

  • 「AFはそこまで早くないけど、コスパが良さそうだったから」
  • 「絶対にこのカメラのこの色味で撮りたいから、AFはちょっと遅くても我慢できる」
  • 「カメラは見た目で選びたい」

子供の写真を撮るためのカメラをこんな感じで選んでしまうと、おそらくですが、後々後悔することになると思います。

AFが重要な理由1 ピントを外した写真はどうにもならない

これは子供の撮影に限った話ではないですが、ピントを外した写真というのは、後から修正しようと頑張ってもどうにもなりません。

露出(写真の明るさ、暗さ)やホワイトバランス(色味)に関しては、撮影時に多少設定でミスをしていても、後からなんとかなります。(ならないこともある)

例えばRAWデータで記録しておけば、明るさや色味は、現像するときに修正することは可能です。画質が落ちたり、思うような修正にならないこともありますが、それでも多少の修正はかけられます。

しかし、ピントは違います。

ピントだけは、撮影時に外してしまうと、後からではどうにもなりません。(撮影後にピントを調整できるカメラが少数ありますが(Lytro)、一般的なミラーレスカメラでは不可能です。)

しかも、子供を撮るときは背景をぼかしたくなるものですので(F値が低くなる)、そうなるとピント面は薄く薄く(被写界深度が浅く)なり、ピントが少しでもずれていると、誰が見ても「失敗した写真」となってしまいます。

AFが重要な理由2 子供は動く(言っても止まらない)

最近のほとんどのミラーレスカメラにはAF機能が登載されていますし、速度や精度も年々進化しています。

なので、風景やストリートスナップを撮る目的であれば、AF性能はそれほど問題になりにくく、他の要素でカメラを選ぶほうがいいかもしれません。

AFの速度や精度が重要になるのは、代表的なもので言えば、被写体が素早く動く場合です。

そうです、子供は素早く(そして不規則に)動きます。

特に子供の年齢が1歳~3歳くらいだと、「写真撮るからちょっと止まって」などと言っても、動きを止めてはくれません。室内だろうが道端だろうが旅行先だろうが、カメラのことなんか無視して好き勝手に動き回ります。

子供は前後左右に素早く動き回る被写体なので、結構なレベルのAF性能がないと、ピンぼけした写真を量産することになります。

特にカメラに対して前後に動かれる(こっちに向かって突進してくるなど)と、最新のカメラを使っていても、ピントを外してしまうことが多いです。

AFが重要な理由3 子供は動いてる時こそいい顔してる

「カメラのAF性能が悪くても、写真は子供が動いてないときに撮ればいい」なんて考える人も、もしかするといるかもしれません。

確かに子供が動いてないときを狙って撮ればピントは合いやすいですが、個人的には、あまりおすすめできません。

子供の表情って、動いているときのほうがよかったりするんですよね。

公園で走り回ってるときとか、シャボン玉を必死で追いかけてるときとか、こっちに向かって走ってきてるときとか。

子供がそんな風に一生懸命に動き回ってるときの表情って、どうしようもないくらいかわいかったりします。

まっすぐ立ってるときの子供と、滑り台すべってるときの子供、どっちがいい表情してるかなんて、考えなくてもわかりますよね。

いい表情の写真を撮るためには、AFが速いカメラが必要なんです。

ちょっとくらい値段が高くても、他に見た目がかっこいいカメラがあったとしても、「子供の写真を撮りたいのであれば、AF性能を最優先にカメラを選ぶべき」、というのが、子供を数年間撮り続けている私の考えです。

私の経験と失敗談など

ここで、カメラ選びに関しての私の経験と失敗談を紹介します。

FUJIFILM X-S10 のオートフォーカスが遅くて買い替え

我が家に子供が産まれることがわかった頃、子供の写真を撮るためにカメラを買うことにしました。

前もって写真を撮る練習をしておきたかったので、出産予定の3カ月くらい前にカメラ屋へ行きました。

訪れたカメラ屋で、FUJIFILMのカメラの見た目(フィルムカメラのようなレトロな外観と、大きすぎないサイズ感)が気に入ってしまいました。

接客していただいた店員さんからは、「子供を取りたいならオートフォーカスは絶対に速いほうがいいですよ。SONYがおススメです。」と言われたのにも関わらず、FUJIFILMの見た目が気に入っている私は聞く耳をもちませんでした。

「最新のカメラだったら性能はどれもそんなに変わらんだろう」くらいに考えていました。

結局、子供がハイハイをし始めたころ(半年~1歳くらい)に、X-S10ではオートフォーカスが付いていけなくなり、最新のX-T5に買い替えることになります。

店員さんのアドバイスを聞いて、最初からSONYのミラーレスあたりを選んでいれば、カメラの買い替えによる無駄な出費と、子供のミスショットを減らせたかもしれません。

GR3xを購入したけどオートフォーカスが遅くて売却

子供と出かけると、特に子供が小さいうちは、結構な荷物を持って行かなければなりません。おむつや着替え、食べ物や飲み物をカバンに入れて、さらにはベビーカーを押して歩くことになります。

子供の荷物だけで結構な量になるので、ミラーレスカメラを持っていくのは、容量的にも重さ的にもきつかったりします。

当時はX-S10を使っていましたが、コンパクトなXシリーズでも、「荷物だな。。」と感じてしまっていました。

そんなときにネットで見つけたのが、RICOHのGRです。

ポケットにも余裕で入るくらいのサイズで、APS-Cセンサーを積んでいるとのこと。「今の自分にはこのカメラしかない」と思い、すぐに量販店へ走って購入しました。

買ってからしばらくの間は、その軽さと写りの良さに感動したのですが、ハイハイをしている子供でもオートフォーカスがついていけないことが多く(半分くらいの写真はピントが合ってない)、結局1カ月くらいですぐに手放すことになりました。

GRのAFが遅いことは、お店で試し撮りをしたときに薄々感じていました。「オートフォーカスは遅いけど、持ち出す頻度を考えるとGR!」と考えて買ってしまいました。

これも、オートフォーカスを最優先に考えずにカメラを選んだ結果です。(今の私に合わないだけで、GRはいいカメラです!)

AFを重視したカメラ選びのポイント

カメラ(レンズ)を選ぶ時のポイントを少し。

できるだけ新しいものを選ぶ

同じメーカーの同じシリーズのカメラ同士を比べた場合、基本的に新しい(後に出た)カメラの方が性能は良いです。

α7IV(新しい)とα7III(古い)、X-T5(新しい)とX-T4(古い)など、新しいカメラの方が、基本的な性能はアップしています。

AF性能も同様に、新しいカメラの方が、速くなっていることがほとんどです。なので、できるだけ新しいカメラを購入することがおすすめです。

極端な話、古いモデルの新品を買うのであれば、新しいモデルの中古を買う方が、AF性能的にはいい選択になると考えています。

カメラ(ボディ)だけではなく、レンズもきちんと選ぶ

AFの速さは、カメラ(ボディ)側の性能だけでなく、レンズの性能によっても変わります(レンズ交換式のカメラの場合)。

ボディ側の性能だけを注意して確認しがちですが、もしかすると、レンズの性能の方が重要かもしれません。AF性能がすごい最新のカメラを使っても、レンズがついていけなければ意味がありません。

技術的なところは詳しくありませんが、レンズ内のモーター的なものが速いかどうかが影響するようです。

レンズのAFが速いかどうかも、カメラと同じように、価格コムなどのネットのレビューが結構参考になります。

色んな人が「オートフォーカスが爆速」などと書いているレンズがあると思いますので、その辺のレンズを候補にするのがいいと思います。

実際にお店で試す

最後は、カメラもレンズも、買う前に実際にお店で試してみることをおすすめします。

お店で気になるカメラとレンズを合わせて、その状態でオートフォーカス(とその他の性能)を確認してください。

一番ベストな方法は、これから主に撮るであろう被写体(子供)を一緒に連れて行って、いつものように動き回ってもらって、試し撮りでAFがついていけるかどうか(ピントが外れていないか)を見ることだと思います。(あんまり動き回るとお店に迷惑なので、常識的な範囲で)

実際の子供の動きを撮ってみるということが重要です。

他の被写体(店員さんや置いてある商品)などを撮ってみて、「オートフォーカス速い!問題なし!」と思っても、ダメです。実際の子供の素早い動きにはついていけない可能性があります。

「私はネットで買いたいから試し撮りができない」という人もいるかもしれません。

AFの試し撮り無しでの購入はおすすめできませんので、その場合はカメラとレンズをネットレンタルで借りてみるなど、とりあえず購入する前に、実際に子供を撮ってみることをおすすめします。

私が子供を撮ってるカメラ・レンズ

これまでいくつかのカメラを購入してきましたが、今の私が子供を撮るときのカメラとレンズは次の通りです。

SONY α7IV (ボディ)

α7IVのAFは非常に速いです。

SONYはAFに定評がありますが、さすがだなと思わされます。

さらに、α7IVのいいところは、写真に加えて動画にも強いところです。

アクティブ手振れ補正がとても優秀で、手持ちでもとてもきれいな動画が撮れます。

SONY FE 20-70mm F4 G (レンズ)

SONY純正のGレンズですので、AFはとても速いです。

動き回る子供でも、いままで困ったことはありません。

動画にも使いやすい画角のズームレンズなので、基本的にこれ1本あれば困ることはないと思います。

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (レンズ)

2013年発売の古いレンズですが、AFは非常に高速です。

驚くべきことに、最新のGレンズに負けず劣らずのAF速度です。

このレンズ、ネットでは神レンズなどと言われていますが、まさにその通りだと思いました。この神レンズを使えば、子供は天使のように撮れてしまいます。

オートフォーカス(AF)が速いカメラで、子供の最高の瞬間を残す

私がSONYのカメラを使っているので、SONYの話が多めになりましたが、他のメーカー(CANONやNikonなど)でもAFが優秀なカメラやレンズはたくさんあると思います。

何度も繰り返しになりますが、子供の写真を撮るのであれば、AF性能だけは絶対に妥協しないようにしてください。

AF以外の要素でカメラを選んでしまうと、買い替えることになるか、カメラを使わなくなるか、そのどちらかになってしまうと思います。

子供に適したカメラを選んで、たくさんの思い出を残してください。