写真を趣味にしていると話すと、他人から興味を持ってもらえることが多い。
- 「どんな写真を撮るんですか?」
- 「どんなカメラを持ってるんですか?」
みたいなことを聞いてもらえる。
誰しもカメラ機能がついたスマートフォンを持っている時代で、写真を撮ったことがないなんて人は、多分もう一人もいない時代。
誰しもが写真を撮った経験があるからこそ、スマートフォンではなく「カメラ」で撮る写真のことに、誰しもある程度の興味はあるのかもしれない。
iPhoneのカメラが進化しているとはいえ、私が持っているミラーレスカメラは、まだまだ最新のiPhoneよりも格段に良い写真を撮ってくれるし、そういったカメラの地肩の部分に、興味や魅力を感じる人は少なくないのだろうと思う。
なにより私自身、カメラと写真に取り憑かれた人間の一人である。
「写真をやってみたいけど、カメラが高い」
カメラや写真の話になると、最後はだいたいお金の話になる。
使っているカメラやレンズのことを聞かれた後には、「それで、そのカメラとレンズっていくらしたの?」と質問されることになる。
普段使っているいくつかのカメラやレンズの値段を他人に伝えると、(カメラが20万円とか、レンズが10万円とか)、「え、カメラにそこまでお金はかけられないかも、、」と言われて苦笑いされてしまうのが毎回のオチとなっている。
プロを目指す訳でもないのであれば、私のように高い機材を買う必要は本来なく、もっとコスパ良くカメラや写真を楽しんでいる人も大勢いるはずである。
ちなみにではあるが、私も写真やカメラのプロを目指している訳ではない。プロを目指している訳ではないのに、高い機材をいくつも買っている、変な人間である。
もしかすると、これまで私とカメラの写真をした人の中には、私から聞いた話(主に機材とお金の話)が障壁になって、カメラを趣味にするのを躊躇してしまった人もいくらかいるのかもしれない。
もしそうであるのであれば、大変申し訳ないと思う。
もし私の狂った金銭感覚のせいで、カメラを趣味にすることを諦めた人がいるのだとすれば、このブログが届くことを願うばかりである。
カメラは高くなくてもいいよ
「iPhoneには撮れない写真を撮りたい。」
カメラをやってみたいという人と話をすると、おおよその希望はこれであるような気がする。
「iPhoneには撮れない写真」であれば、正直そこまでお金をかける必要はないと思う。
まずはF値が低くコスパの良いレンズを見つけて、それをマウントできるこれまたコスパのよいボディを探せばいい。
5年くらい型落ちの中古で探すのがいいと思う。新品は高い。
メーカーはCANONあたりがおすすめだと思う。
SDカードやフィルターといったアクセサリは最低限。ストラップは安い紐でいいと思う。
とはいえ、本当に「なんでもいい」わけではないので、個人的におすすめできるカメラとレンズの組み合わせを挙げておこうと思う。
この辺のレンズとボディを使ってもらえれば、いわゆる「一眼レフで撮った」ような綺麗な写真が撮れるはずである。
子供を被写体にする場合だけは、ちょっと話は別
カメラは型落ちの中古でいいと書いたが、子供を撮ろうとする場合は話が変わってくる。
子供が生まれたのをきっかけにカメラを始めるのであれば、オートフォーカスの性能はしっかりしたものを選ぶべきだと考えている。
詳しくはこのブログに書いている。
オートフォーカス性能がいいものとなると、ソニーのカメラがおすすめかもしれない。フルサイズは高いので、APS-Cのボディがいいと思う。
純正のレンズのほうがオートフォーカスが速いことが多いので、少し高いけど純正のレンズを選んで欲しい。
あと、カメラとレンズは売れる
「カメラを始めたいけどお金が、、」と躊躇している人に、もう一つ伝えておかなければいけないことがある。
カメラとレンズは売れる。
私の経験だと、10万円で買ったレンズは、3年くらい使っても、5万円くらいでは売れる。(絶対ではないので、参考程度に考えて欲しい)
念のために言っておくが、全部のカメラとレンズがいい値段で売れるわけではない。人気がないカメラやレンズは、値下がりが大きかったりする。
逆に、人気がある機材を選んでおけば、数年間使った後でも、ある程度の金額で売れると可能性が高い。
なので、もし写真やカメラが面白いと感じることができなくて、すぐにやめてしまったような時に、とても助かるはずである。
もし写真をやめてしまっても、いくらかのお金は戻ってくる。
そう思うと、カメラを買うハードルは下がる(半分くらいになる)のではなかろうか。
YouTubeのレビューは気にしすぎない
ネットやYouTubeを見ていると、最新のカメラやレンズばかりが紹介されている。
価格コムでは新しいカメラやレンズがランキングの上位に居座っているし、YouTuberは最新の機材のレビューばかりやっている。
最新のカメラやレンズは当然注目されるので、最新の機材の情報が溢れているのは、これまた当然なことである。
YouTuberもみんな仕事でやっているので、注目度の高いカメラやレンズをレビューするのである。
型落ちの中古でも、いいカメラはたくさんある。
高くないカメラでも、写真は始められる
せっかくカメラに興味を持ったのに、「カメラを始めたいけどお金が、、」という理由で躊躇している人に向けて、個人的な考えを少しだけ書いてみた。
確かに、高い最新のレンズやカメラのほうが、古い機材よりいい写真が撮れやすいというのは、間違いないと思う。
でも、型落ちの中古のカメラやレンズでも、確実に綺麗な写真は撮れる。
高いものでなくてもいいから、写真に興味がある人には、とりあえずはカメラを持って、写真を撮ってみてほしい。
そもそも、最初にやりたかったことは、「iPhoneよりもいい写真」だったはずである。
それなのに、ネットの情報を集めすぎるがあまり、当初の目標からはかけ離れた高級・高スペックのカメラが気になるようになる。そして、最終的には「高いから」という理由でカメラを諦めてしまう。
そんなのはとてももったいない。
高くないカメラでも、iPhoneよりも綺麗な写真はいくらでも撮れる。高いカメラやレンズはそこまで必要ではない。
必要なのは、写真を撮るぞという気持ちと、F値の低いレンズくらいのものである。