こんにちは、あらまきです。
2024年の3月に、単焦点レンズ ZEISS Loxia 2/50 を購入しました。
無事にお気に入りのレンズになりましたので、購入の経緯や ZEISS Loxia の魅力などを書こうと思います。
ZEISS Loxia 2/50 を購入した経緯
去年に購入したSuperTakumar55mmf18に少し飽きてきたので、気軽に外に持ち出せるSONYのEマウント用の単焦点レンズを探すことにしました。
探していたのは、気軽に持ち出してストリートスナップを楽しむ用で、軽くて小さい単焦点レンズで、画角は個人的に50mmくらいで、Eマウント用のレンズ。
Eマウント用の単焦点レンズを検討する上で、私の希望(願望)をまとめると次のような感じでした。
- 50mmくらいの単焦点レンズ
- フルサイズ対応
- 気軽に散歩に持ち出せるくらいに軽量・コンパクト(パンケーキレンズだったら最高)
- AF(オートフォーカス)の速さはほどほどでも大丈夫(MF(マニュアルフォーカス)をメインで使うつもり)
- 値段的には10万円以下で、5万円とかだとなおよし
- 中古でも大丈夫
- 頻繁に持ち歩く予定なので、見た目がおしゃれなレンズがいい
SONYのEマウントには50mm単焦点が多すぎる
そんなかんじでEマウント用の50mmくらいの単焦点レンズを探していたのですが、ちょっと問題がありました。
Eマウントの50mm単焦点が多すぎる!
Eマウント用の50mmのレンズが、とにかく多すぎるのです。SONY純正のレンズだけでも、50mm付近の単焦点レンズは8製品もあります。
- FE 40mm F2.5 G (SEL40F25G)
- FE 50mm F1.8 (SEL50F18F)
- FE 50mm F2.8 Macro (SEL50M28)
- FE 50mm F2.5 G (SEL50F25G)
- Planar T* FE 50mm F1.4 ZA (SEL50F14Z)
- FE 50mm F1.4 GM (SEL50F14GM)
- FE 50mm F1.2 GM (SEL50F12GM)
- Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z)
純正だけでもこれだけの数ですが、サードパーティー製のレンズを含めると、その数はさらにすごいことになります。
価格コムの条件検索で「単焦点レンズ」「Eマウント」「フルサイズ対応」「50mm」で絞り込みをかけると、検索結果には42製品もでてきます。(2024年8月時点)
当然ですが、50mm付近(40mm〜60mm)を条件に加えると、その数はさらに増えます。(2024年8月時点で50製品を超えてました)
検討したレンズたち
ネットのレビューを主に参考にしつつ、50種類を超える単焦点レンズ群の中から、私の希望に沿ってくれるレンズの候補を絞り込んでいきました。
最近は安価な海外メーカー製のレンズも結構な数ありますが、そういった安い海外製のレンズはレビューなどの情報が少なかったので、候補から外しました。
というわけで、色々考えた末に、候補に残ったのは次のレンズです。
(SONY) FE 50mm F1.8
- 安い(新品で3万円くらい)
- 小さくて軽い(長さはある)
- レビューを見る限り写りは良くない
- 作りがチープ(おしゃれじゃない)
(SONY) FE 50mm F2.5 G
- 少し高い(中古でも7万円くらい)
- パンケーキレンズで軽量コンパクト
- レビューを見ると写りはいいらしいが、F2.5なので暗め
- 絞りリングがあったりと見た目がおしゃれ
(SONY) Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
- 少し高い(中古で8万円くらい)
- 軽い(長さはある)
- 写りよし、AF(オートフォーカス)爆速
- 見た目は悪くない
(Voigtlander) APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical
- 高い(中古で10万円くらい)
- AF(オートフォーカス)がない(MF(マニュアルフォーカス)のみ)
- 重たくて長い
- 写りはすごいらしい
- 見た目はすごくかっこいい
(SIGMA) 45mm F2.8 DG DN
- 安い(中古で4万円くらい)
- 軽くてコンパクト
- レビューでは、写りがあまりよくないらしい(解像が甘いとのこと)
- 見た目はすごくかっこいい
(ZEISS) Loxia 2/50
- 少し安い(中古で5万円くらい)
- 320gあるが、軽量コンパクトの部類
- AF(オートフォーカス)がない(MF(マニュアルフォーカス)のみ)
- 見た目がとてもかっこいい
悩んだ末に、ZEISS Loxia 2/50 を買いました
1ヶ月以上悩んだ末に、先ほどの6本の候補の中から、Loxia 2/50 を購入しました。マップカメラの中古並品で46,800円でした。
Loxia 2/50 にはAF(オートフォーカス)はありませんし、極端に軽くも小さくもありません。
それでもLoxia 2/50に決めた理由は大きく2つありまして、「MF(マニュアルフォーカス)」と「見た目のかっこよさ」の2つです。
MF(マニュアルフォーカス)というメリット
Loxia 2/50 に決めた理由の一つ目は、MF(マニュアルフォーカス)専用のレンズである、という点です。
各メーカー、現行のレンズにはほとんどAF(オートフォーカス)が搭載されています。AF用レンズであれば、AFをOFFにすれば、マニュアルでのピント合わせも可能です。
つまり、一般的には、MF専用のレンズはAF用のレンズと比べて、下位互換ということになるかと思います。
AFに比べると、MFはピント合わせが面倒だし、シャッターを切るまでに時間はかかるし、後から画像を確認したらピントを外してた、なんてこともあります。
しかしながら、個人的には、MFのメリットも存在すると考えています。ピントを合わせる楽しみというものがあります。
以前、オールドレンズのSuperTakumar55mmf18を使ってみて感じたことですが、マニュアルフォーカスで写真を撮るのは、かなり楽しいです。
人物撮影では、瞳にピントを合わせる以外の選択肢はほぼありませんが、スナップや風景写真になると、画角のどこにピントを合わせるかで写真の印象が変わったりします。
AFだよりだと、基本的に手前側の物体にピントが合いますが、あえて奥の何かにピントを合わせてみよう、みたいな楽しみが、MFだと生まれることがあります。
AFに頼らずあえてMFのレンズを使うことで、ちょっと不便にはなりますが、1枚1枚の写真に向き合う時間が格段に増えると感じます。
こういった撮影の楽しさや、写真との向き合う時間のために、MF専用のレンズであるLoxiaを選びました。
Loxiaの見た目のかっこよさ
もう一点、Loxiaは見た目がかっこいいです。
つるんとしたブラックのフォルムに、「Loxia 2/50」の刻印。絞りリングと被写界深度メモリ。
そしてなんといっても、マウント部分の青いリングが、他のどんなレンズでも味わうことができない独特のデザイン性を有していると思います。
SONYのフルサイズ機は、ボディのマウント部分にもオレンジのリングがありますが、Loxiaの青いリングとは喧嘩することなく、二色が合わさることでデザインの独自性が強まる気がします。
見た目のかっこよさで言えば、他マウントを見渡しても、Loxiaのレンズは最高峰だと思います。
「毎日持ち歩きたい」、デザインの面でそう思わせてくれるレンズです。(「持ち歩きたい」ではなく「身につけたい」という表現のほうが正確かもしれません。)
軽量性や描写といった点で「毎日持ち歩けるレンズ」を探していたのですが、このLoxia 2/50 は、全く違う意味で「毎日持ち歩きたくなるレンズ」であり、そこに惚れ込んでしまいました。
Loxia 2/50 で撮影した写真を少し
さいごに
見た目のかっこよさで選んだLoxiaですが、写りがすごいです。
当初の目的の通り、最近は毎日持ち歩いたりしています。
おすすめですよ、Loxia 2/50。